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2014年02月23日

 ■ 「スペース☆ダンディ」第6話“パンツとチョッキの戦争じゃんよ”感想

 PC新調して環境快適になりまして、ネット配信の動画もさくさく見られるようになりましたんで、アニメ感想を新たに始めてみました。
 基本的に自分の考えをまとめるための感想なので、ネタバレ考慮一切せず、書き方も淡白な感じになるかと思いますが、ご了承ください。


■プロット分析

(導入)
●1 日常の世界
主人公の部屋を掃除するロボット。サーフボードを見つける。丘サーファーか?

●2 冒険への誘い
目的地「惑星エデン」の月へ到着。ここに未登録の宇宙人がいるらしい。(主人公は宇宙人ハンターである)

●3 冒険への拒絶
月につくなり、巨大間欠泉、戦争の流れ弾に襲われる。墜落する宇宙船。
修理まで宇宙人ハンティングに向かうことに。相棒、見送ろうとするが、主人公に「お前もくるんだよ!」と蹴られる。

●4 賢者との出会い
宇宙人にさらわれる。

●5 第一関門突破
宇宙人に服を脱がされる。「パンツをはいていた」おかげで宇宙人に信用される。

(展開)
●6 仲間、敵対者/テスト
この星の宇宙人たちは、「パンツ派」と「チョッキ派」に分かれ、ずっと戦争を続けていた。
主人公はこの宇宙人を連れて行って「登録」しようと頼むが、宇宙人は渋る。敵に背中を見せることになるからだ。

●7 最も危険な場所への旅
パンツ派とチョッキ派が戦いに出向く。規定の時間内に戦闘機で格闘戦を繰り広げる宇宙人たち。
主人公と相棒も、パンツ派とチョッキ派にそれぞれ加担し、なぜかボクシングで戦う。

●7’ 複雑化
結局、決着はつかなかった。
決着がつくまでは宇宙人を登録センターに連れて行くことができない。

●8 最大の試練
両者を仲介して仲直りさせれば、どちらも登録センターに連れて行ける。和平会談を設定することに。
宇宙人と話し、熱心に和平を勧める主人公たち。

●9 報酬
宇宙人たちはいざというときのため、「惑星を破壊する爆弾」まで用意していた。
そんな宇宙人たちも、熱心な説得に心を動かされ、和平会談に応じる。

(決着)
●10 帰路
法に基づくと和平成立のためにいは「お互いもっとも大切にするもの」を交換しなければならない。
それぞれパンツとチョッキを脱ぎ、苦しみながらも交換する宇宙人たち。
しかし、どうしても相手の衣服を着ることができず、和平は破綻する。

●11 再生
戦いを始める宇宙人たち。二人とも相打ちになって死ぬ。
宇宙人たちは死に際に「惑星を破壊する爆弾」を起爆する。
爆発によって生じる巨大間欠泉に巻き込まれる主人公。絶体絶命の危機。

●12 帰還(結末の解決)
宇宙船から、冒頭で登場したサーフボードが射出される。
巨大間欠泉でサーフィンし、惑星から脱出する主人公たち。
軽快なBGMにあわせたサーフィン・シーンとともに、完。


■感想

 とにかく「ラストのサーフィンを描きたい」というのがコンセプトとしてあり、そのための伏線を張って張って張りまくり、その間隙を突っ込み待ちのジョークやパロディで埋めた、というそんな構成に見えた。
 冒頭の丘サーファーのくだりはサーフボード登場の伏線だし、主人公がパンツ派にパンイチにさせられるのも水着姿に近い状態にするため。波の代わりに登場する巨大間欠泉。ビッグウェーブを演出するための「惑星破壊ミサイル」。

 まあ、やりたいことは分かるのだが、やりかたには少々難があるように感じる。
 たとえば丘サーファーのくだりは、話題への入りも唐突なら、そこからの場面転換も唐突。その後の話にもまったく絡んでこない。
 巨大間欠泉は主人公の宇宙船を墜落させた一因だが、その直後に戦争の流れ弾がきて、そちらが直接的な墜落原因になる。つまり原因が二重に存在している。間欠泉と戦争の両方を印象付けねばならないためこんな構成になったのだろうが、いまひとつスッキリしない。

 また、宇宙人の戦いはまったくのナンセンスで、そこには「成長」もなければ「解決」もない。「風刺」の要素も弱い。あるとすればナンセンスギャグとしての笑いだけだが、コメディとしてみればかけあいのテンポがやや微妙。

 ワンテーマに絞った構成のわりには、あんまりそのテーマにどっぷり浸れもしない、というあたりが、いまいち気に入らない話であった。

投稿者 darkcrow : 2014年02月23日 01:06

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