« GOD EATER 体験版[PSP] | メイン | サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY[DS] »

2010年01月29日

 ■ Persona[PSP]

タイトル:Persona
メーカー:アトラス
ジャンル:RPG
発売日:2009年4月29日
ハード:PSP
一周クリアまでのプレイ時間:約49時間

 ゲーム感想第8弾。友達のmyzさんとくにさきさんのオススメ、リメイク版の「Persona」です。
 今まで俺はメガテンシリーズもペルソナシリーズも全く遊んだことなかったのですが、リメイク版があることだしこれを機会にやってみるかー、ということで手を出してみました。

●ストーリー
 主人公はどこにでもいるジョジョ立ちが基本姿勢の男子高校生。病気で学校を休みがちなヒロインのお見舞いに行ったとき、彼は奇妙な事件に巻き込まれてしまいます。ダンジョン化した建物! 街中に溢れ出した悪魔たち! しかし同時に、主人公は謎の超常能力、スタ……ペルソナに目覚めます。彼らの奇妙な冒険が今、始まったのです。

 ……っていう感じのストーリー。
 全然関係ないですが、ペルソナの能力を使うときに「ペールペルペルペルペルペル!!」って言います。全然関係ないですけど。

●ゲームシステム
 戦闘は、ごく一般的なターン制、コマンド選択式。
 独特なところといえば、属性しばりが序盤からやたらきつい、というあたりでしょうか。「○○属性を吸収」だの「反射」だのという敵がガンガン登場するため、全体魔法で攻める時は注意が必要です。
 全体的に難易度も高め、というかもはや理不尽なレベルで、ゲームに慣れてくる中盤まではかなりしんどい思いをすることになります。

 特筆すべきは、ゲームタイトルにもなっている「ペルソナ」の作成です。

 ペルソナは世界各地の神様の名前が付いた守護霊みたいなもので、ゲーム的には「着脱可能なスキルセット+能力値補正」として扱われます。一つのペルソナは4~6個程度のスキルを持っていて、そのペルソナを装備している間だけ、それらのスキルを使えるようになります。
 逆に言えば、ペルソナがない状態の主人公たちは武器で殴るしか能のない一般人というわけで、戦略上、どんなペルソナを装備するかがとても重要になってきます。

 ペルソナを作るには、敵悪魔と交渉して手にいれる「スペルカード」(敵悪魔の絵が描いてあるトレカみたいなもの)が必要です。2枚のスペルカードを組み合わせると、それらのカードの種族によって決まった種類のペルソナが生まれます。

●ペルソナ作成
 最初はこのペルソナ作りが全く面白くなかったのですが、システムを把握してくるとだんだん面白みが分かってきました。
 あるペルソナを作るためのカードの組み合わせは一つではないのですが、どの組み合わせで作るかによって、できあがったペルソナに付加価値をつけることができる仕組みになっています。

 たとえば、ペルソナ「リリム」は、「堕天使+邪龍」の組み合わせでも「堕天使+幽鬼」の組み合わせでも作ることができます。しかし後者の組み合わせだった場合、「高相性合成」で魔法攻撃力が高まるうえに、「魔法継承」が起きて通常では覚えられないスキルが追加されたりします。
 それに加えてペルソナ作成時にアイテムを一つ合成することもでき、これによって「能力値の増加」や「スキルの追加」なんてことができたりします。アイテム合成でしか作ることのできない特殊なペルソナもあります。

 そして、これらの付加価値は単純に全てつけていくことができません。「高相性合成」をするためには「魔法継承」を諦めねばならなかったり、「アイテム合成のみで作れる特殊ペルソナ」は確かに強いけど、その代わりアイテム合成による「スキル追加」や「能力値の増加」ができなかったりと、あちらを立てればこちらが立たず、というバランスに設定されています。
 その中で、ペルソナや魔法のデータをよく睨み、パーティ全体の構成、育成戦略なども考慮に入れて、最良と思えるペルソナを作成する……正直かなり悩まされますが、その分「これだ!」という組み合わせを探し当てた時の楽しさはたまりません。

 俺のペルソナ作成計画メモの、赤ペンや青ペンでびっしりと書き込まれた試行錯誤の軌跡をスキャンしてお見せしたいくらいです。ハマりました。

●総評
 ゲームシステムを把握して楽しくなってくる中盤以降、ストーリーも順調に盛り上がっていき、キャラクターたちがみんないいやつで好感持てるのも相まって、最終的にはかなり楽しめました。
 ただ、難点を挙げるならば、せっかく試行と思考を重ねて組み上げたペルソナの活躍の舞台、すなわち戦闘があまり面白くなかったというところ。基本的に全体攻撃魔法がめちゃくちゃ強烈で、先手を取って全体魔法ドーンでほぼ戦闘が終わってしまうため、慣れればほとんどオートに任せっきりになってしまいます。もう少し戦闘に戦略性というか、いろいろ行動の幅があればなあ、と思うところです。

 RPG好き、装備品を合成するようなシステム好き、我こそは厨二病という自覚のある人、序盤のマゾい戦闘難易度に耐えられる人にオススメです。

 ちなみに……
 俺が主人公につけた名前は「榊 火神巳(さかき かがみ)」です。
 ……プレイしたことあるみんなで主人公名を発表しあってみたのですが、「みんな厨二だな!」という俺の感想に対して、友人くにさきさんのコメントは「いやダクさんのはちょっとゲージ振り切ってると思うよ。」でした!!
 求む! 挑戦者!!(なんの)

投稿者 darkcrow : 2010年01月29日 19:19

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.dark-crow.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/246

コメント

コメントしてください




保存しますか?