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2006年05月08日

 ■ あおむし

太陽に焦げたアスファルトを這っていく あおむし
どっか遠く目指して かわいそうなほど ゆっくり

君はどこから来たんだ どこへ行こうというんだ
前も後ろも 見渡す限り荒野の中で

諦めなよと思うのは 見下ろす者の傲慢か
賢さも 安らぎも 見向きもしないで 君は行く

がんばれ あおむし
見守ることしかできないけど
せめて僕の図体で
日陰を作ってあげるから

ようやく草むらにやってきた あおむし
気が遠くなるほどの 時間と力をかけて

君ならきっと かわいい紋白蝶になれる
その足の痛みが たったひとつの証明だ

そうか

楽な道ばかり 僕は選ぼうとしてたんだ
賢さも 安らぎも かなぐり捨てて そう 僕も行く

一緒に往こう あおむし
這ってくしかない険しい道を
きっと小柄な君が
旅の友になってくれるから

投稿者 darkcrow : 2006年05月08日 21:30

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